クローゼットの奥で眠っている、お母様から譲り受けたあのバッグ
少し古びて見えるけれど、なんだか捨てられない不思議な魅力がある…
そんな経験はありませんか
実は今、20年前、30年前、あるいは40年前に作られた「グッチ 昔のデザイン」が、再び熱い注目を集めているのです
それは単なる中古品ではなく、「オールドグッチ」という愛称で呼ばれ、そのクラシカルな佇まいと背景にある物語が、多くのファッションを愛する女性たちの心を掴んで離しません
もしかしたら、あなたの手元にある「昔のバッグ」も、知られざる価値を秘めた宝物かもしれません
この記事では、なぜ昔のグッチがこれほどまでに魅力的なのか、その歴史的背景から、本物を見分けるための専門的なチェックポイント、そして「ダサい」なんて言わせない現代的なスタイリング術まで、徹底的に掘り下げていきます
この記事を読み終える頃には、古びて見えたあのバッグが、きっとあなたの目には特別な輝きを放つ「一生モノ」のパートナーに見えてくるはずです
この記事のポイント
- オールドグッチが持つ時代を超えた魅力とその歴史的背景
- 本物を見分けるためのタグや刻印、ファスナーの専門的なチェックポイント
- 「ダサい」というイメージを払拭し、現代的でお洒落に見せるスタイリング術
- 眠っているバッグの現在の価値と、希少なレアモデルの世界
時代を超えて愛される「グッチ 昔のデザイン」の魅力とは
時を経ても色褪せることなく、むしろ深みを増していく「グッチ 昔のデザイン」
その魅力の源泉は、一体どこにあるのでしょうか
ここでは、オールドグッチが持つ特別な価値と、その背景にある豊かな歴史を紐解いていきます
現代の製品とは一線を画す、温かみと物語に満ちた世界へご案内します
そもそも「オールドグッチ」とは?
「オールドグッチ」という言葉、ヴィンテージ好きなら一度は耳にしたことがあるかもしれませんね
これはグッチが公式に使っているライン名ではなく、ファッションを愛する人々が敬意と親しみを込めて呼ぶ愛称なんです

具体的には、主に1970年代から1980年代にかけて、創業者グッチオ・グッチの一族がブランドの経営に携わっていた時代に作られた製品を指します
一部では、グッチ一族がブランドを手放す1990年代初頭までの製品を含む、より広い期間(1950年代〜)を指すこともあります
現代のグッチとの最大の違いは、その背景にある「人の温もり」と言えるかもしれません
巨大なラグジュアリーグループの一員となった現在のグッチとは異なり、オールドグッチは創業者一族の美学や哲学が色濃く反映された、いわば「ファミリービジネス」時代の産物
だからこそ、一つひとつのアイテムに職人の手仕事の跡や、時代ならではのクラシカルな雰囲気が宿っているのです
この「グッチ一族が手がけた」というストーリーこそが、オールドグッチに特別なオーラと、単なる古いものではない「本物」の価値を与えています
グッチの歴史を象徴するアイコニックなモチーフ
オールドグッチの魅力を語る上で欠かせないのが、ブランドの歴史そのものを体現する象徴的なデザインたちです
これらは単なる飾りではなく、グッチが時代の困難を乗り越えてきた革新と創意工夫の証でもあります
GGパターン
今やグッチの代名詞であるGGパターンですが、その誕生は第二次世界大戦中の物資不足にまで遡ります
1930年代、皮革が統制品となり思うように使えなくなったグッチは、代替品としてキャンバス地に着目
その強度を高めるために織り模様を加えたのが始まりで、当初はひし形が連続する「ディアマンテ」柄でした

そして1960年代、創業者の息子アルド・グッチが、品質保証の証として世界で初めて創業者グッチオ・グッチのイニシャルを商品にデザインしました
これが、時代を超えて愛されるGGパターンの誕生です
デザイナーの名を冠したロゴデザインは、今でこそ当たり前ですが、その元祖はグッチだったのです
シェリーライン(ウェブ ストライプ)
緑・赤・緑の鮮やかなストライプは、一目でグッチとわかる象徴的なデザインですよね
「シェリーライン」や「ウェブ ストライプ」と呼ばれるこのデザインは、1950年代に考案されました

その起源は、なんと馬の鞍を固定するための腹帯(はるび)
もともと高級馬具メーカーとしてスタートしたグッチのルーツを、色濃く感じさせるモチーフです
クラシカルなバッグにこのラインが入るだけで、ぐっと上品でカジュアルな雰囲気が加わるのは、今も昔も変わりません
バンブーハンドル
持ち手に竹を使用した「バンブー」シリーズもまた、グッチの革新性を物語る傑作です
誕生は1947年
第二次世界大戦後のイタリアは深刻な物資不足に見舞われ、バッグのハンドルに使える金属や革が手に入りませんでした
そこで職人たちが見つけ出したのが、なんと日本から輸入した竹
竹を熱でじっくりと炙り、美しいU字型に加工してバッグのハンドルにするという、前代未聞のアイデアを生み出したのです
逆境の中から生まれたこの独創的なデザインは、瞬く間に世界中のセレブリティを魅了し、グッチのアイコンとなりました
このように、グッチのアイコニックなデザインは、単に美しいだけでなく、それぞれの背景に時代の制約を乗り越えた職人たちの知恵と情熱の物語が秘められているのです
そのストーリーを知ることで、手にしたバッグへの愛着も一層深まるのではないでしょうか
なぜ今、昔のグッチが「ダサい」なんて言われるの?
そんな声を聞いたことがあるかもしれません
これだけ魅力的な歴史を持つオールドグッチが、なぜ一部でネガティブなイメージを持たれてしまうのでしょうか
実は、その理由こそが、逆説的にオールドグッチの絶大な人気を証明しているのです
第一に、その圧倒的な人気ゆえの「飽和感」が挙げられます
特にGGロゴを前面に押し出した、いわゆる「ロゴドン」と呼ばれるデザインは、一世を風靡したからこそ、街中で多くの人が持っていました
流行りすぎたものは、時として「ありきたり」に見えてしまうことがあります
また、一部のメディアで派手なファッションを好む人々が愛用していたイメージから、「チャラい」という先入観が生まれてしまった側面も否定できません
そして、最も大きな理由が「偽物の多さ」です
グッチの人気に便乗した偽物、いわゆるコピー品が市場に大量に出回った時期がありました
特に誰でも手軽に売買できるフリマサイトなどでは、その問題が深刻化し、ブランド全体のイメージを希薄化させてしまったのです
本物を持っている人まで「あれも偽物かも」という目で見られてしまう…
そんな悲しい状況が、「グッチ=ダサい」という誤ったイメージに繋がってしまったと考えられます
しかし、考えてみてください
人気がなければ、流行りすぎることもありません
価値がなければ、偽物が作られることもないのです
つまり、「ダサい」と言われることがあるという事実は、オールドグッチがそれだけ多くの人々を熱狂させ、憧れの対象であったことの裏返しなのです
大切なのは、その背景を理解した上で、本物を見極め、自分らしくお洒落に着こなす知識を持つこと
そうすれば、周囲とは一線を画す、真の価値を纏うことができるのです
ヴィンテージをお洒落に着こなす現代のスタイリング術
オールドグッチが持つクラシカルな魅力を最大限に引き出し、「ダサい」なんて言わせないためのスタイリングには、いくつかの簡単なコツがあります
ポイントは「やりすぎないこと」と「現代との融合」です
まず最も簡単で効果的なのが、コーディネート全体をシンプルにまとめること
GG柄やシェリーラインなど、存在感のあるオールドグッチのバッグを主役にするなら、洋服は無地のTシャツにデニム、モノトーンのワンピースや、仕立ての良いジャケットなど、現代的でミニマルなものが好相性です
ヴィンテージバッグが、シンプルな装いに品格と「こなれ感」をプラスしてくれます
次に、「時代のミックス」を意識すること
全身をヴィンテージで固めてしまうと、どうしてもコスプレ感が強くなってしまいます
オールドグッチのバッグに、現代的なデザインの洋服や、トレンドのアクセサリーを合わせることで、意図的な「外し」が生まれ、洗練されたお洒落上級者の雰囲気を演出できます
また、アイテムの状態も非常に重要です
ヴィンテージならではの経年変化による「味」は魅力ですが、過度な傷や汚れ、型崩れは、どうしても古臭い印象を与えてしまいます
大切にメンテナンスされた、状態の良いアイテムを選ぶことが、品良く見せるための鍵となります
もし、いきなりロゴが目立つバッグを持つことに抵抗があるなら、まずは小物から取り入れてみるのもおすすめです
ヴィンテージのベルトやスカーフ、小さなお財布など、さりげない一点をコーディネートに加えるだけで、ぐっと深みと高級感が増しますよ
コレクター必見!特に希少価値の高いレアなモデルたち
オールドグッチの世界は奥深く、定番モデル以外にも、コレクターたちが血眼になって探すような、非常に希少価値の高い「レアモデル」が存在します
これらを知っていれば、あなたも立派なヴィンテージ通
周りと差がつく、特別な逸品の世界を少しだけ覗いてみましょう
リゲートライン (Rigate Line)
1980年代初頭に、ごくわずかな期間だけ製造された「幻のライン」です
赤と緑のストライプに、さりげなくGUCCIのロゴが織り込まれたデザインが特徴
現行のグッチでは復刻されておらず、その希少性からマニアの間で高い人気を誇ります
スクエアGG (Square GG)
1970年代に登場した、スエード素材に四角いGGロゴを焼き印した、非常に斬新なモデル
肉厚で重厚感のあるスエードの質感は、当時のオールドグッチならでは
状態の良いものは極めて少なく、見つけたら即決すべきと言われるほどのレアアイテムです
グッチプリュス (Gucci Plus)
1960年代から70年代にかけて存在した、グッチのセカンドラインです
グッチ一族の内部事情で生まれたこのラインは、80年代には廃盤となってしまいました
そのため現存する数が少なく、Plusラインにしかないユニークなデザインも多いため、コレクターズアイテムとして近年価値が高まっています
この他にも、流れ星のようなGG柄が美しい「ピンストライプ柄」や、馬具のホースビット金具がデザインされた可愛らしい「ピンク白ビット柄」など、知る人ぞ知るレアなデザインが存在します
こうした希少なモデルとの出会いは、まさに一期一会
ヴィンテージ探しの醍醐味は、こうした宝探しのような楽しさにもあるのです
昔のデザインの財布が持つ独特の風合いと人気モデル
バッグは少しハードルが高いと感じる方でも、お財布なら普段のスタイルに気軽に取り入れやすいですよね
オールドグッチのお財布は、バッグ同様に魅力的なモデルがたくさんあり、ヴィンテージ入門としても最適です
デザインとしては、やはりシェリーラインやGGキャンバスをあしらったものが定番人気
特に、がま口(Gamaguchi)タイプの小銭入れが付いた二つ折り財布や長財布は、レトロで可愛らしいデザインが今の時代には新鮮に映り、探しているファンも多いアイテムです
パチンと閉まる感触や、コロンとしたフォルムが、なんとも言えない愛着を湧かせます
素材にも注目です
現行品にはない、耐久性の高い豚革「ピグスキン」を使用したモデルや、GGキャンバスにポリウレタン加工を施し、傷や汚れに強くした「GGクリスタル」など、当時の技術が光る素材が使われています
これらが醸し出す独特の風合いは、長年使い込まれることでさらに深みを増し、まさに自分だけのヴィンテージアイテムへと育っていきます
小さくても確かな存在感を放つオールドグッチのお財布は、日々の生活に彩りとささやかな喜びを与えてくれるはずです
あなたの知らない「グッチ 昔のデザイン」を見分ける方法と価値
手にしたヴィンテージのグッチが、一体いつの時代の、どのような価値を持つものなのか
その謎を解き明かす鍵は、アイテムの細部に隠されています
ここでは、プロの鑑定士さながらに、本物を見分けるための具体的な方法と、気になる現在の価値について、詳しく解説していきます
この知識があれば、ヴィンテージショッピングがもっと楽しく、そしてもっと確かなものになるはずです
年代ごとの特徴で見る本物の見分け方
オールドグッチの真贋や年代を見極める第一歩は、全体の「雰囲気」を掴むことです
本物のヴィンテージ品には、偽物には決して真似できない、質の高い素材と丁寧な手仕事から生まれるオーラがあります
まず注目したいのが素材感
1970年代から80年代のバッグに多用された「GGプラス」は、GGキャンバスに塩化ビニル(PVC)加工を施したもので、独特の光沢と高い耐久性が特徴です
触った時のしっかりとした質感や、経年変化による自然な風合いを確認しましょう
また、1970年代のスエードモデルは、驚くほど肉厚で重厚感があります
ペラペラとした薄い素材感の場合は、注意が必要です
縫製の丁寧さも重要なポイントです
特にレザー部分のステッチが均一で、糸の処理が美しいかを確認してください
金具の重みや仕上げもチェックしましょう
本物の金具はずっしりとした重みがあり、メッキの仕上げも滑らかです
偽物は軽く、どこか安っぽい作りであることが多いです
こうした細部へのこだわりこそが、一流ブランドの証なのです
タグと刻印で解き明かす製造時期の秘密
オールドグッチの年代を特定する上で、最も確実で面白い手がかりとなるのが、バッグ内部にあるレザーのタグと、そこに打たれた刻印です
まるで考古学者が遺跡を調査するように、タグの変遷を追ってみましょう
ロゴの変遷
- 1950〜60年代: 甲冑をまとった騎士が描かれた、グッチ家の紋章(クレスト)が入ったタグが使われていました
非常にクラシカルで、このタグがあるものは特に古い年代のものと判断できます - 1970年代: 70年代半ばになると、紋章に代わって「MADE IN ITALY BY Gucci」という文字が、流れるような筆記体で刻印されるようになります
70年代初期はブロック体のみだったため、筆記体ロゴは70年代中期以降の目印となります - 1980年代: 筆記体ロゴが廃止され、よりシンプルなスタンプ型のブロック体「GUCCI」の刻印が主流になります
番号の謎
タグに刻印された数字にも、重要な意味が隠されています
- 職人番号: 1977年頃から使われ始めた、2〜3桁の短い数字
これは製品を製造した「職人の番号」です
万が一不具合があった際に、その職人が責任を持って修理するという、品質管理と誇りの証でした - 製造番号(シリアルナンバー): 70年代後半から80年代にかけて、タグの裏側や、タグの下に長い桁数の数字が刻印されるようになります
これは製品を管理するための「製造番号」です
年代によって桁数が異なり、おおよその製造時期を推測する手がかりになります
さらに、一部の70年代の製品には「BREVETTATO」という刻印が見られます
これはイタリア語で「特許取得済み」を意味し、そのデザインや技術がグッチ独自のものであることを示しています
これらの知識をまとめた、以下の早見表をご活用ください
| 年代 | ロゴ/タグの特徴 | 番号の種類 |
|---|---|---|
| 1960年代 | 騎士の紋章(クレスト)の刻印 | 番号なし、または非常に古い形式 |
| 1970年代 | 筆記体の「Made in Italy by Gucci」、ブロック体ロゴも混在 「BREVETTATO」刻印の可能性あり |
2〜3桁の職人番号、または6〜7桁の製造番号 |
| 1980年代 | シンプルなブロック体の「GUCCI」刻印 タグの裏に番号があるモデルも登場 |
10〜12桁の製造番号 |
ファスナーに隠された年代特定のヒント
さらに専門的な領域に踏み込むと、なんと「ファスナー」も年代や真贋を見分ける重要な手がかりになります
一流ブランドであるグッチは、バッグの細かなパーツにも妥協しません
当時のグッチ製品には、信頼性の高い有名ファスナーメーカーの製品が使われていました
本物のオールドグッチによく見られるのは、スイスの「riri」、アメリカの「TALON」、フランスの「eclair」、そして日本の「YKK」といったメーカーのファスナーです
これらのメーカーのロゴがファスナーのスライダー部分に刻印されていれば、本物である可能性がぐっと高まります
特にririやTALONは、ヴィンテージ好きにはお馴染みの高品質なファスナーとして知られています
一方で、注意すべきは韓国の「K&K」というメーカーのファスナーです
これは偽物のオールドグッチに非常によく見られる特徴の一つで、この刻印があった場合は偽物を疑うべき、と専門家の間では言われています
イタリアのバッグに、スイスやアメリカ、日本の部品が使われている
この事実は、グッチが国境を越えて最高の品質を追求していた証拠です
バッグを手に取ったら、ぜひファスナーの裏側もそっと確認してみてください
そこに、グローバルな品質管理の歴史が隠されているかもしれません
20年前、30年前、40年前のバッグはどんな姿?
「昔のバッグ」と一括りに言っても、年代によってデザインの流行は大きく異なります
ここで少しタイムスリップして、各時代のバッグがどのような姿をしていたのか見ていきましょう
あなたのお母様やお祖母様が持っていたのは、どの時代のバッグでしょうか
40年前(1980年代頃)
まさに「オールドグッチ」の黄金時代です
街にはGGプラスの塩化ビニル素材にシェリーラインが映える、クラシカルなショルダーバッグやミニボストンバッグを持つ女性たちが溢れていました
少し角ばったフォルムや、かっちりとしたデザインが80年代らしい特徴です
この時代のバッグは、今見ても色褪せない普遍的な魅力を持っており、ヴィンテージ市場で最も人気のある中心的な存在です
30年前(1990年代頃)
1993年にグッチ一族が経営から完全に手を引いたため、90年代はブランドにとって大きな転換期でした
デザインは80年代のクラシカルな雰囲気を引き継ぎつつも、少しずつミニマルでクリーンな方向へと変化していきます
この時代に人気を博したのが、トム・フォードによるセクシーで大胆な改革の前に見られた、洗練されたデザインの数々です
特に、時代を超えて愛される「バンブー」や「ジャッキー」といったアイコンバッグは、この時代にも多くの女性に支持されていました
20年前(2000年代頃)
この時代は、厳密には「オールドグッチ」の範疇からは外れますが、比較対象として重要です
クリエイティブ・ディレクター、トム・フォードによってグッチは劇的な復活を遂げ、ブランドイメージはクラシカルから、よりモダンでセクシーなものへと一新されました
この時代のバッグは、オールドグッチのレトロな雰囲気とは対照的に、シャープでグラマラスなデザインが特徴です
この対比を知ることで、オールドグッチが持つ独特の温かみやクラシックな価値が、より一層際立って感じられるはずです
気になる20年前のバッグの買取価格と現在の価値
「もし、クローゼットに眠っているバッグを売ったら、いくらになるんだろう?」これは誰もが一度は考えることかもしれません
オールドグッチの価値は、まさに今、ヴィンテージブームによって再評価され、高まっています
その買取価格は、いくつかの要素によって大きく変動します
最も重要なのは、やはり「状態(コンディション)」です
目立つ傷や角スレ、ハンドルの劣化が少ないほど価値は高くなります
特にオールドグッチで注意したいのが、内側の素材の劣化
湿気などの影響で、内張りがポロポロと剥がれてきたり(「粉吹き」と呼ばれる症状)、ベタついたりすることがあります
このような劣化があると、残念ながら価値は大きく下がってしまいます
次に「モデル」と「希少性」です
「バンブー」や「ジャッキー」といった定番アイコンモデルや、生産数の少ないレアモデルは、高値が期待できます
一方で、流通量の多いクラッチバッグやポーチなどは、比較的落ち着いた価格になる傾向があります
また、購入時のショルダーストラップや保存袋などの「付属品」が揃っていると、査定額がアップする可能性があります
具体的な相場観として、一般的なシェリーラインのショルダーバッグで状態が良いものであれば20,000円〜35,000円程度、状態の良いバンブーバッグであれば50,000円〜100,000円を超える価格が付くことも珍しくありません
もちろん、状態やモデルによっては数千円台のものから、数十万円の値が付く美術品クラスのものまで、その価値は千差万別です
以下の表は、あくまで一例として参考にしてみてください
| モデル | 状態 | 買取相場(目安) |
|---|---|---|
| シェリーライン トートバッグ | 通常の使用感あり(Bランク) | 15,000円 ~ 25,000円 |
| GG柄 ショルダーバッグ | 比較的きれいな状態(ABランク) | 20,000円 ~ 40,000円 |
| バンブーハンドル バッグ | 美品(Aランク)、付属品あり | 50,000円 ~ 120,000円+ |
| PVCクラッチバッグ | 内側に劣化あり(Cランク) | 3,000円 ~ 10,000円 |
まとめ:一生モノの「グッチ 昔のデザイン」と出会うために
この記事で使った内容をまとめます
- オールドグッチとは、主にグッチ一族がブランドを率いていた1970年代から80年代に作られた、特別な背景を持つヴィンテージ品のことです
- ブランドの象徴であるGG柄やシェリーライン、バンブーハンドルは、いずれも物資不足などの困難な時代を、職人たちの革新的なアイデアで乗り越えた歴史の証です
- 一部で「ダサい」と言われるイメージは、その絶大な人気ゆえの飽和感や、市場に多く出回った偽物が原因であり、現代的なスタイリング次第で誰よりも洗練された印象を与えられます
- 本物と偽物、そして製造年代は、バッグ内部のタグにあるロゴの変遷(紋章→筆記体→ブロック体)、刻印された番号の種類(職人番号か製造番号か)、そしてファスナーのメーカー(ririやTALONはOK、K&Kは注意)を確認することで、高い精度で見分けることが可能です
- その価値は状態やモデルの希少性によって大きく変動しますが、手頃な価格で見つかる掘り出し物から、資産価値のあるコレクターズアイテムまで、幅広い選択肢の中から自分だけの一点を探す楽しみがあります
「グッチ 昔のデザイン」を手にすることは、単にお洒落なアクセサリーを持つこと以上の意味を持ちます
それは、ブランドの豊かな歴史と職人たちの情熱、そしてそのアイテムが過ごしてきた時間そのものを、未来へと受け継いでいくということです
この記事で得た知識を道しるべに、ぜひあなただけの「一生モノ」と呼べる、特別な物語を秘めたパートナーを探す旅に出てみてください
きっと、素晴らしい出会いが待っているはずです

