エルメスのジュエリーの中でも、特にヴィンテージ市場で高い人気を誇るブレスレット。
その中でも「エルメス グレンデシャン」は、独特のデザインと希少性から多くのコレクターを魅了しています。
この記事では、エルメス グレンデシャンの詳細から、アクロバットやクレッシェンドといった他のヴィンテージブレスレットの種類、気になる定価や現在の相場、さらにはエルメス製品をお得に購入する方法まで、幅広く解説していきます。
エルメス グレンデシャンpmのサイズ感や、トルサードが現行モデルなのか、アクロバットMMの特徴、そして廃盤となったクレッシェンドの魅力にも迫ります。
エルメスのヴィンテージアクセサリーの世界は奥深く、その歴史やデザイン背景を知ることで、より一層その価値を感じられるでしょう。
グレンデシャンに見られるサンプリングデザインの興味深い話や、ブックルセリエの定価についても触れていきます。
この記事を読めば、エルメスのヴィンテージブレスレットに関する知識が深まり、あなたにとって最適な逸品を見つける手助けとなるはずです。
エルメスが安く買える国についての情報もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事のポイント4つ
- エルメス グレンデシャンの魅力と特徴: 他のブレスレットにはない独特なデザインや構造、サイズ展開(PMなど)について詳しく解説します。
- 他の人気ヴィンテージブレスレット: アクロバット、クレッシェンド、トルサード、ブックルセリエなど、グレンデシャン以外の魅力的なヴィンテージブレスレットの種類と特徴、定価や廃盤情報などを紹介します。
- ヴィンテージエルメスの価格相場: グレンデシャンをはじめとするヴィンテージブレスレットの現在の市場価格や、定価との比較、価格変動の要因について解説します。
- エルメス製品の購入ガイド: ヴィンテージアクセサリーの探し方や注意点、さらにはエルメス製品を比較的安価に購入できる可能性のある国についてご紹介します。
エルメス グレンデシャンの詳細と魅力

エルメスのシルバージュエリーの中でも、特に独創的なデザインで知られる「グレンデシャン」。
その名前はフランス語で「穀物の鎖」を意味し、その名の通り、穀物の粒が連なったような独特のコマが特徴的なブレスレットです。
他のエルメスのブレスレット、例えばシェーヌダンクルやブックルセリエなどとは一線を画すデザインは、ヴィンテージ市場において高い評価を受けています。
このブレスレットは、単なるアクセサリーとしてだけでなく、エルメスのクラフトマンシップとデザイン哲学を体現する芸術作品とも言えるでしょう。
一つ一つのコマが丁寧に作られ、それらが連なることで生まれる流れるようなフォルムと重厚感は、着用者の手元に確かな存在感を与えます。
素材は主にスターリングシルバー(シルバー925)が用いられており、使い込むほどに味わい深い経年変化を楽しめるのも魅力の一つです。
グレンデシャンは、その希少性も人気の要因となっています。
製造期間が限られていたとされ、現存する個体数は決して多くありません。
そのため、状態の良いものを見つけるのは容易ではなく、コレクターズアイテムとしての価値も高まっています。
エルメスのヴィンテージジュエリーの中でも、特に探している人が多いモデルの一つと言えるでしょう。
グレンデシャンPMサイズの特徴
エルメスのブレスレットは、モデルによって複数のサイズが展開されていることが多く、グレンデシャンも例外ではありません。
「PM(Petit Modèle – プティモデル)」は、その中でも比較的小ぶりなサイズを指します。
グレンデシャンPMは、GM(Grand Modèle – グランモデル)サイズに比べてコマが小さく、全体的に繊細な印象を与えます。
そのため、手首周りが細い方や、あまりゴツゴツした印象を好まない方、女性にも人気があります。
さりげなくエルメスのヴィンテージブレスレットを取り入れたい場合に最適なサイズ感と言えるでしょう。
ただし、PMサイズであってもグレンデシャン特有のボリューム感やデザイン性は健在です。
穀物の粒を模したコマの連なりは、PMサイズでもしっかりと存在感を主張します。
手首にしなやかにフィットし、動きに合わせて上品な輝きを放ちます。
サイズ選びは、ご自身の好みや手首周りのサイズ、そしてどのようなスタイルに合わせたいかによって異なります。
可能であれば実際に試着してみるのが理想ですが、ヴィンテージ品の場合はそれが難しいことも多いです。
コマ数や全長などの実寸サイズを確認し、ご自身の手首周りと比較検討することが重要になります。
一般的に、手首周りの実寸プラス1.5cm~2.5cm程度の余裕を持たせると、快適な装着感が得られると言われています。
ヴィンテージブレスレットの豊富な種類
エルメスのヴィンテージブレスレットの世界は、グレンデシャンだけにとどまりません。
メゾンの長い歴史の中で、数多くの独創的で魅力的なブレスレットが生み出されてきました。
ここでは、グレンデシャンと並んで人気の高い代表的なヴィンテージブレスレットをいくつかご紹介します。
ブレスレット名 | 特徴 | 状態・備考 |
---|---|---|
アクロバット | 曲線的なコマが連なり、アクロバティックな動きを想起させるデザイン。 GM, MMなどのサイズあり。 |
廃盤。人気が高く高値で取引される。 |
クレッシェンド | 徐々にコマが大きくなるグラデーションデザインが特徴。 | 廃盤。非常に希少価値が高い。 |
トルサード | ロープのようにねじれたデザイン。 シンプルながら存在感がある。 |
一部現行モデルあり?ヴィンテージも人気。 |
ブックルセリエ | ベルトのバックル(ブークル)をモチーフにしたデザイン。 | 廃盤。サイズや年代により様々なバリエーションあり。 |
シェーヌダンクル | 錨の鎖(アンカーチェーン)をモチーフにしたエルメスの代表的デザイン。 | 現行モデルあり。 ヴィンテージも根強い人気。 |
パラード | シェーヌダンクルをより複雑に組み合わせたようなデザイン。 | 廃盤。希少。 |
アレア | ランダムな大きさや形のプレートが連なったデザイン。 | 廃盤。個性的でアーティスティック。 |
これらのブレスレットは、それぞれが異なるデザイン哲学やモチーフに基づいており、エルメスの多様なクリエイティビティを示しています。
素材は主にシルバー925ですが、年代やモデルによってはゴールドとのコンビネーションや、レザーと組み合わせたものなども存在します。
自分のスタイルや好みに合わせて、お気に入りの一本を見つけるのもヴィンテージエルメスの楽しみ方の一つです。
それぞれのブレスレットが持つ歴史や背景を知ることで、さらに愛着が深まるでしょう。
グレンデシャンに見るサンプリングデザイン
「グレンデシャン(Grains de Chaîne)」のデザインは、その名の通り「穀物の鎖」からインスピレーションを得ていると考えられますが、エルメスのデザインプロセスにおいては、過去のアーカイブや様々なモチーフからの「サンプリング」や再解釈が見られることがあります。
グレンデシャンのコマの形状は、有機的でありながらもどこか規則性を感じさせます。
このデザインが、他のどのようなモチーフやアイデアから派生したものなのか、明確な記録は少ないものの、エルメスが過去に手掛けたジュエリーや、あるいは全く異なる分野のデザイン要素(例えば、自然界の造形、建築様式、民族的な装飾品など)から影響を受けている可能性は十分に考えられます。
エルメスのデザインは、単なる模倣ではなく、既存のモチーフを独自のフィルターを通して昇華させ、新たな価値を付与する点に特徴があります。
グレンデシャンの場合も、もし何らかのサンプリング元があったとしても、それはエルメスならではの洗練されたフォルムと質感へと見事に変換されています。
ヴィンテージエルメスのジュエリーを研究する際には、こうしたデザインの源流や関連性を探ることも興味深いアプローチです。
例えば、特定の年代のファッションやアートのトレンドと、その時期に発表されたエルメスのジュエリーデザインを比較してみることで、新たな発見があるかもしれません。
グレンデシャンのようなユニークなデザインが、どのような時代背景や文化的コンテクストの中で生まれたのかを考察するのも、コレクターにとっての楽しみの一つと言えるでしょう。
廃盤となったクレッシェンドの魅力

エルメスのヴィンテージブレスレットの中でも、特に希少性が高く、幻の逸品とも称されるのが「クレッシェンド(Crescendo)」です。
音楽用語で「だんだん強く(大きく)」という意味を持つこのブレスレットは、その名の通り、中央に向かってコマのサイズが徐々に大きくなっていくグラデーションデザインが最大の特徴です。
この独創的なデザインは、他のどのブレスレットにも見られない圧倒的な存在感を放ちます。
コマが連なる様は美しく、手首の動きに合わせてリズミカルな表情を見せます。
計算され尽くしたサイズの変化は、視覚的な面白さだけでなく、装着した際のバランスも考慮されていると言われています。
クレッシェンドは、生産されていた期間が非常に短かった、あるいは生産数自体が極めて少なかったと推測されており、ヴィンテージ市場でも滅多に出回ることがありません。
そのため、コレクターからの需要が非常に高く、もし市場に出てきたとしても、極めて高額で取引される傾向にあります。
その希少性と唯一無二のデザインから、クレッシェンドは単なるアクセサリーを超え、一種の「伝説」として語られる存在となっています。
エルメスのアーカイブの中でも特に重要な作品の一つと位置づけられており、その芸術性の高さは多くの人々を魅了し続けています。
もし幸運にもクレッシェンドに出会う機会があれば、それは非常に貴重な体験となるでしょう。
そのデザインの背景や、なぜ廃盤となったのかについては様々な憶測がありますが、公式な情報は少なく、そのミステリアスさも魅力の一つとなっています。
ヴィンテージアクセサリーの探し方
エルメスのヴィンテージアクセサリー、特にグレンデシャンのような希少なアイテムを探すには、いくつかの方法と注意点があります。
根気と知識が必要になりますが、理想の一品に出会えた時の喜びは格別です。
- 信頼できるヴィンテージショップ:
- エルメスをはじめとするブランドヴィンテージを専門に扱うショップは、商品の真贋鑑定や状態のチェックがしっかりしている場合が多いです。
- 国内外に実店舗を持つショップや、オンラインストアを運営しているショップがあります。
- 専門店であれば、スタッフが商品知識豊富で、相談に乗ってくれることもあります。
- デメリットとしては、価格が相場より高めに設定されている可能性がある点です。
- オークションサイト・フリマアプリ:
- 国内外のオークションサイト(eBayなど)やフリマアプリ(メルカリ、ラクマなど)では、個人が出品しているヴィンテージエルメスが見つかることがあります。
- 思わぬ掘り出し物が見つかる可能性もありますが、偽物や状態の悪い商品が出回っているリスクも高いです。
- 出品者の評価や商品の説明、写真を注意深く確認し、不明な点は必ず質問するなど、慎重な判断が必要です。
高額な取引になる場合は特に注意しましょう。
- 海外のヴィンテージ市場:
- ヨーロッパ、特にフランスの蚤の市やアンティークマーケット、専門ディーラーなどから見つかる可能性もあります。
- 現地での購入は、言語や価格交渉、真贋の見極めなど、難易度が高いですが、希少なアイテムに出会えるチャンスもあります。
探す際のポイント:
- モデル名や特徴を正確に把握する: 「グレンデシャン」「アクロバット MM」など、探しているモデルの正式名称や特徴、サイズなどを知っておくことが重要です。
- 相場感を把握する: 事前に市場価格をリサーチしておくことで、適正な価格かどうか判断できます。
- 状態を細かくチェックする: 写真だけでなく、傷、歪み、留め具の状態、刻印などを詳しく確認しましょう。
可能であれば実物を確認するのがベストです。 - 付属品の有無: 箱や保存袋、購入証明書などが付属しているかも確認しましょう。
付属品があると価値が上がることがあります。 - 焦らず根気よく: 希少なアイテムはすぐに見つかるものではありません。
焦らず、時間をかけて探すことが大切です。
信頼できる情報源や専門家のアドバイスを参考にしながら、慎重に探すことをお勧めします。
トルサードは現行モデルがある?

エルメスのブレスレット「トルサード(Torsade)」は、ロープがねじれたようなデザインが特徴的なモデルです。
シンプルながらも力強さとエレガンスを感じさせるデザインで、ヴィンテージ市場でも人気があります。
さて、「トルサードに現行モデルは存在するのか?」という疑問についてですが、エルメスの公式サイトやブティックで常にラインナップされている定番モデルとは言い難い状況です。
過去には現行品として販売されていた時期もあったようですが、2025年4月現在、常に購入できる定番コレクションとしては扱われていない可能性が高いです。
ただし、エルメスでは過去のデザインを復刻したり、限定的に再登場させたりすることがあります。
また、ブティックによっては在庫として保有している可能性もゼロではありません。
そのため、「完全に廃盤」と断言するのは難しいですが、一般的にはヴィンテージ市場で探す方が見つけやすいモデルと言えるでしょう。
ヴィンテージのトルサードには、シルバー925製が主流ですが、年代によってはゴールドとのコンビモデルなども存在します。
サイズ展開もあり、好みの太さや長さを選ぶことができます。
ねじれたデザインは光の反射が美しく、手元を華やかに演出してくれます。
シェーヌダンクルのような定番とは一味違う、さりげない個性を求める方におすすめのヴィンテージブレスレットです。
もし現行モデルとしてのトルサードに興味がある場合は、直接エルメスのブティックに問い合わせてみるのが最も確実な方法です。
エルメス グレンデシャンと他の人気モデルの比較

エルメスのヴィンテージブレスレットは、それぞれに独自の魅力と歴史を持っています。
ここでは、エルメス グレンデシャンと、特に人気の高い他のヴィンテージモデル(アクロバット、ブックルセリエ、トルサード)を比較し、それぞれの特徴や価値について掘り下げていきます。
これらのモデルの定価や現在の相場についても触れていきますが、ヴィンテージ品の価格は状態や年代、付属品の有無によって大きく変動するため、あくまで目安として捉えてください。
アクロバットの定価と現在の価値

「アクロバット(Acrobat)」は、曲線的で躍動感のあるコマが連なったデザインが特徴的なブレスレットです。
その名の通り、まるでアクロバットをしているかのような、しなやかで力強いフォルムが魅力です。
GM(グランモデル)やMM(モワイヤンモデル)などのサイズ展開がありました。
アクロバットは既に廃盤となっており、現行品としての定価は存在しません。
当時の定価については正確な記録を見つけるのが難しいですが、他のシルバーブレスレットと同様、数十万円程度であったと推測されます。
しかし、廃盤後の人気と希少性から、現在のヴィンテージ市場における価値は当時の定価をはるかに上回っています。
特に状態の良いGMサイズなどは非常に人気が高く、取引価格は100万円を超えることも珍しくありません。
MMサイズも同様に高値で取引されており、数十万円後半から100万円近くになることもあります。
価格が高騰している要因としては、以下の点が挙げられます。
- 独特で洗練されたデザイン: 他のブランドにはない、エルメスらしい独創的なデザイン。
- 廃盤による希少性: 生産数が限られており、入手困難であること。
- 著名人の着用: ファッション感度の高い著名人などが着用したことによる注目の高まり。
- 資産価値としての認識: エルメスのヴィンテージ品全体への投資対象としての見方。
アクロバットは、エルメスのヴィンテージブレスレットの中でも特に高い人気と価値を持つモデルの一つであり、その価格は今後も変動していく可能性があります。
アクロバットMMサイズについて
アクロバットにはいくつかのサイズが存在しますが、「MM(Moyen Modèle – モワイヤンモデル)」は、GM(グランモデル)とPM(プティモデル、アクロバットにPMが存在したかは不明確ですが、一般的に)の中間に位置するサイズ感です。
アクロバットMMは、GMほどの圧倒的なボリューム感はないものの、アクロバット特有の曲線美と存在感を十分に楽しむことができる絶妙なサイズバランスが魅力です。
手首にしなやかにフィットし、GMサイズでは大きすぎると感じる方や、より幅広いスタイルに合わせやすいブレスレットを求めている方に適しています。
男性にも女性にも人気があり、手首周りのサイズによってはGMよりもMMの方がバランス良く見える場合もあります。
GMサイズと比較すると、市場に出回る数はやや少ない傾向にあるかもしれませんが、その分、探しているコレクターも多く、こちらも高値で取引されています。
具体的なコマの大きさや全長は個体差がある可能性があるため、購入を検討する際には実寸を確認することが重要です。
MMサイズは、力強さと繊細さを併せ持ち、エルメスのデザイン哲学を体現する魅力的なヴィンテージブレスレットと言えるでしょう。
グレンデシャンの現在の相場
エルメス グレンデシャンの現在の相場は、その希少性とデザイン性の高さから、非常に高額となっています。
ただし、アクロバットやクレッシェンドほど極端な高騰は見られないものの、状態の良い個体は入手困難であり、価格は上昇傾向にあります。
具体的な相場は、サイズ(PMかGMかなど)、コマ数(長さ)、状態(傷や歪みの程度)、付属品(箱や保存袋の有無)によって大きく変動しますが、一般的には数十万円後半から100万円を超える価格帯で取引されることが多いようです。
- 状態が良いもの: 傷が少なく、歪みがない、オリジナルの状態を保っているものは高値になります。
- GMサイズ: PMサイズよりもコマが大きくボリュームがあるため、一般的にGMサイズの方が高値が付く傾向があります。
- 付属品: オリジナルの箱や保存袋が揃っていると、さらに価値が上がります。
グレンデシャンは、アクロバットやシェーヌダンクルほど市場で見かける機会が多くないため、相場が形成されにくい側面もあります。
そのため、オークションやヴィンテージショップでの実際の取引価格を参考に、最新の情報をチェックすることが重要です。
購入を検討する際は、複数の情報源を確認し、信頼できる販売者から購入するようにしましょう。
トルサードの定価はいくらだった?

エルメスのトルサードブレスレットは、現在では主にヴィンテージ市場で取引されていますが、過去に現行品として販売されていた時期の定価はいくらだったのでしょうか。
正確な定価を特定するのは難しいですが、当時の他のエルメス製シルバーブレスレット(例えばシェーヌダンクルなど)の価格帯から推測すると、10万円台後半から30万円程度の範囲であった可能性が高いと考えられます。
もちろん、発売された年代やサイズ、素材(シルバーかゴールドコンビかなど)によって価格は異なっていたはずです。
現在のヴィンテージ市場におけるトルサードの価格は、当時の定価よりも高くなっていることが一般的です。
状態やサイズにもよりますが、数十万円で取引されることが多いようです。
特に太いサイズのものや、状態の良いものは人気があります。
トルサードは、シェーヌダンクルほど爆発的な人気ではないものの、その洗練されたデザインと程よい存在感から根強いファンが多く、安定した需要があるモデルです。
定価を知ることは、そのモデルの歴史的価値を理解する一助となりますが、現在の価値は市場の需要と供給によって決まることを念頭に置く必要があります。
ブックルセリエの当時の定価

「ブックルセリエ(Boucle Sellier)」は、馬具のベルトのバックルをモチーフにしたデザインが特徴的な、エルメスを象徴するモデルの一つです。
こちらも現在は廃盤となっており、ヴィンテージ市場で高い人気を誇ります。
ブックルセリエが販売されていた当時の定価も、正確な記録を見つけるのは困難です。
しかし、これも他のシルバーブレスレットと同様に、サイズ(特にコマの大きさや太さ)、年代によって異なりますが、数十万円の価格帯であったと推測されます。
例えば、比較的細身のPMサイズであれば10万円台から、存在感のあるGMサイズやTGMサイズ(Très Grand Modèle – トレグランモデル)であれば20万円~40万円程度、あるいはそれ以上した可能性も考えられます。
ブックルセリエは、そのアイコニックなデザインと、様々なサイズや年代によるバリエーションの豊富さから、コレクターズアイテムとしての価値も非常に高いです。
現在のヴィンテージ市場では、状態の良いものや希少なサイズ(特にTGMなど)は、数十万円から、場合によっては100万円を超える価格で取引されることもあります。
ブックルセリエの定価を知ることは難しいですが、そのデザインがエルメスの馬具製作のルーツに深く関わっていることを考えると、単なるアクセサリー以上の価値を持つ特別なアイテムと言えるでしょう。
エルメス製品をお得に購入できる国
エルメスは世界中にブティックを展開していますが、国によって価格設定や税金のシステムが異なるため、購入する国によっては日本国内よりも安く手に入れられる可能性があります。
一般的に、エルメス製品を比較的安く購入できる可能性があると言われているのは、以下の国々です。
- フランス(ヨーロッパ):
- エルメス本社があるフランスは、ヨーロッパの中でも価格設定が比較的低い傾向にあります。
- さらに、EU圏外からの旅行者は付加価値税(VAT)の免税(デタックス)手続きを行うことで、購入価格から税金分が還付されるため、実質的な購入金額を抑えることができます。
VATの税率は国によって異なりますが、フランスは約20%と比較的高いため、還付額も大きくなる可能性があります(ただし、手続き手数料などが引かれます)。 - パリには本店をはじめ複数のブティックがあり、品揃えも豊富ですが、人気商品は入手困難な場合が多いです。
- その他のヨーロッパ諸国:
- イタリア、スペイン、ドイツなども、フランスと同様にVATの免税制度を利用できます。
価格設定はフランスと若干異なる場合がありますが、免税を利用すれば日本より安くなる可能性が高いです。
- イタリア、スペイン、ドイツなども、フランスと同様にVATの免税制度を利用できます。
- 免税店(Duty-Free Shops):
- 空港の免税店でもエルメス製品が扱われている場合があります。
ただし、品揃えは限られていることが多いです。
価格は免税価格になっていますが、必ずしもブティックでの免税後価格より安いとは限りません。
- 空港の免税店でもエルメス製品が扱われている場合があります。
注意点:
- 為替レート: 購入時の為替レートによって、お得度は大きく変動します。
円安の場合は、海外で購入するメリットが薄れることもあります。 - 関税: 日本に持ち込む際に、購入金額によっては関税がかかる場合があります。
免税範囲(一般的には合計20万円まで)を超えると課税対象となります。 - 在庫状況: どの国でも、人気のバッグ(バーキン、ケリーなど)や特定のアイテムは入手困難です。
特にヴィンテージ品は、海外で見つけるのも容易ではありません。 - 言語・コミュニケーション: 現地でのコミュニケーションや免税手続きに、ある程度の語学力が必要になる場合があります。
総合的に見ると、フランスをはじめとするヨーロッパ諸国で、VAT免税制度を利用して購入するのが、新品のエルメス製品を比較的安く手に入れる方法として一般的です。
ただし、渡航費や手間、関税なども考慮して、総合的に判断する必要があります。
ヴィンテージ品に関しては、価格だけでなく、信頼できる店を見つけることがより重要になります。
【まとめ】エルメス グレンデシャンについて
この記事では、エルメスの希少なヴィンテージブレスレット「エルメス グレンデシャン」を中心に、その魅力や詳細、関連する人気のヴィンテージモデルについて解説しました。
記事でご紹介した主な内容は以下の通りです。
- グレンデシャンPMサイズの特徴: 比較的小ぶりで繊細ながらも、グレンデシャン特有のデザイン性と存在感を持つサイズ。
- ヴィンテージブレスレットの豊富な種類: アクロバット、クレッシェンド、トルサード、ブックルセリエなど、グレンデシャン以外にも魅力的なモデルが多数存在。
- グレンデシャンに見るサンプリングデザイン: 穀物の鎖という名の由来と、エルメス独自のデザインへの昇華。
- 廃盤となったクレッシェンドの魅力: 徐々にコマが大きくなる独特のデザインと、極めて高い希少価値。
- ヴィンテージアクセサリーの探し方: 信頼できるショップ選びや、オークション利用時の注意点。
- トルサードは現行モデルがある?: 定番ラインではないが、ヴィンテージ市場で人気のねじれデザイン。
- アクロバットの定価と現在の価値: 廃盤により価値が高騰し、100万円を超えることも。
当時の定価は不明。 - アクロバットMMサイズについて: GMとPMの中間サイズで、バランスの良さが人気。
- グレンデシャンの現在の相場: 数十万円後半から100万円超えが目安。
状態やサイズで変動。 - トルサードの定価はいくらだった?: 推定10万円台後半~30万円程度。
現在は数十万円で取引。 - ブックルセリエの当時の定価: 推定数十万円。
現在は数十万円~100万円超えも。 - エルメス製品をお得に購入できる国: フランスなどVAT免税が利用できるヨーロッパ諸国が候補。
ただし為替や関税に注意。
エルメス グレンデシャンをはじめとするヴィンテージブレスレットは、単なる装飾品ではなく、エルメスの歴史とクラフトマンシップ、そして時代の空気感を纏った特別なアイテムです。
それぞれのモデルが持つストーリーやデザインの背景を知ることで、その価値はさらに深まります。
この記事が、あなたのエルメス ヴィンテージアクセサリー探しの旅の一助となれば幸いです。